北森はチームビルディングが進み、チームワークが機能しているチームの特徴として、以下の8つのポイントを挙げている
1 目標と役割
① 目標を共有している。
② 目標を形成する過程を共有している。
③ メンバーは、目標達成に自発的である。
④ 目標(達成) が個人やサブグループの役割を生み出す。
⑤ 役割が固定化していない。
⑥ 人的リソースを皆で見つけ出そうとしている。
⑦ 多種多様な役割が、必要に応じて、それに適切な人によって担われる。
2 コミュニケーション
① 開放的である。
② 必要に応じてしっかり訊ね、よく聴き、確かめ、内容や言わんとするところを明確化しようとしている。
③ お互いの発言のみではなく、感情にも強い関心を持っている。
④ 全人的に理解し合おうとしている。
3 反対意見・不賛同の表明
① 不賛同の意思が堂々と表明できる。(沈黙は同意を意味しない。)
② 反対意見は明確化の過程と理解されている。
③ 自分の発言について責任を取る。
4 メンバーの結びつき
① 帰属意識が高く、お互いに受容的である。
② 凝集性があるが、排他的ではない。
③ 少数の人物に支配されたり、統制されていない。
④ 分与的リーダーシップ(shared leadership)が活かされている。
5 意思決定
① 意思決定の手続き、過程が明確化され、共有化されている。
② 時により暫定的な決定がなされるが、その場合も責任の所在は明確になっている。
③ コンセンサスによる決定をするように努力が払われている。
④ 意思決定の過程が柔軟である。
6 失敗を恐れない
① うまく行かないかもしれないという危惧によってチームが動けないことがない。
② 新しい試みは奨励される。新しい実験は支持される。
③ 成果に対して率直な評価をする。
④ 成功したときには、勝因分析をしっかりやり、次に活かすようにする。
7 診断するスキル
① チームの優れた点を診断することに関心を持っている、とともに、問題点を診断することに関心を持ち、診断するスキルを持っている。
② メンバーのそれぞれが他のメンバーやチーム全体に及ぼす影響についてのデーターを収集し、建設的に処理するように努力している。
8 自主性と自立性
① 状況の変化に対応して柔軟にチームのあり方を変えていくことができる。
② それでいて、均衡の取れた相互依存の関係がいささかもくずれることがない。
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