「リーダーシップ」とはよく使われる言葉であるが、誤解を生む言葉でもあるかもしれない。
北森は「リーダーシップ」と「リーダー」を分けて使っていた。すなわち、リーダーと言う役割の人が発揮する力や影響力だけがリーダーシップと言うわけではなく、誰もが発揮できる「対人影響力」がリーダーシップであると定義していた。
リーダーが発揮する力をリーダーシップだと定義すると、「私はリーダーに向いていない。だからリーダーシップは関係ない」と言う感じになってしまうかもしれない。しかし「対人影響力」がリーダーシップであるとすると、どんな人でも多かれ少なかれ発揮しているものであり、誰もが関係のあるテーマであると言える。
どのような影響力を自分自身が発揮しているのか、どのような場で発揮しているのか、などがわかって来ると、人はどのように自分の持ち味を活かしていけばいいのか、どんな影響力を発揮していきたいのか、など、より主体的に自分自身を活かしていくようになるのではないだろうか。
チームビルディングプログラムの中では、他者とのやり取りや共同作業を通じて、各々が発揮しているリーダーシップ(=対人影響力)についての探求も、一つの大きなテーマとなる。
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