あなたは「チームビルディング」と言う言葉から、どのようなものをイメージされるだろうか。ともすると、授業などの初回に行う、アイスブレイク的なものを想像されるかもしれない。
北森は、その著書「組織が活きるチームビルディング」(2008年 東洋経済新報社)の中で以下のように定義している。
チームビルディングとは、自然発生的にできていくチームワークを待つのではなく、コミュニケーションやリーダーシップなどについて学びながら、自分をより深く理解し、チームメンバーとも相互理解を深め、目標を統合し、目標達成のために力を合わせていく―― そんなプロセスを体験的に促進する教育・訓練の手法である。
すなわち「自己理解」「相互理解」「目標統合」の3つをねらいとした一連の教育プロセスのことだと言っている。
また、ここで言う“コミュニケーションやリーダーシップを学ぶ”とは、決してノウハウや一般論を学ぶことではない。その人のコミュニケーションの取り方や、その人らしいリーダーシップ(=対人影響力)について探求するということを言っている。そのために北森はグループワークや体験学習を活用し、参加者が「今、ここ」で起こったことに目を向け、自分たちでふりかえり、分かちあい、これからどうしていくかを意志決定していくようなプログラム『自己の探求』を開発したのである。
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