アドラー心理学における「共同体感覚」は、チームビルディングが進んだグループの状態と似ているかもしれない。
チームビルディングが進んだグループにおいては、メンバーの自己理解・相互理解が深まっていき、メンバーそれぞれの目標とチーム全体の目標が統合していく。また、チームの中での自然な役割分化がおき、メンバーそれぞれの持ち味を活かすようなダイナミクスが起きる。リーダーシップは特定のものが取るものではなくなり、それぞれが必要に応じて発揮するものになる(=分与的リーダーシップ(shared leadership))。フィードバックは互いの成長にとって必要不可欠なものとなり、率直で的確である。その時、自分にとっての他者の存在は、ともに目的を達成するためになくてはならない存在であり、自分自身を成長させてくれる存在であり、とても重要な存在となっている。
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