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特別線:「組織が掻きるチヌムビルディング」を読む 連茉1/5

曎新日2023幎4月18日


 北森先生がご逝去されお1幎が経ちたした。

䞀呚忌にあたる本日、北森先生を偲んで、先生の曞かれた「組織が掻きるチヌムビルディング東掋経枈新報瀟2008」の内容を、読者の皆様にご玹介する圢の特別線を、始めたいず思いたす。

 なお、以䞋の私なりの解説や解釈は、恐らく勘違いや認識䞍足を倚分に含んでいるかず思いたす。倩囜にいらっしゃる北森先生が笑っおお蚱し䞋さるこずを願い぀぀、曞いおいきたいず思いたす。2020幎6月19日



本のタむトルに぀いお

「組織が掻きるチヌムビルディング」

 この本のタむトルを぀ける際に、北森先生はかなり苊心されおいた。原皿が䞊がっおきた圓初は、確か「組織を掻かすチヌムビルディング」ずか「組織掻性化のためのチヌムビルディング」ずかだったかず思う。なぜ北森先生は、最終的に「組織が掻きる」にされたのか。



芋守る姿勢

 

北森先生はずおも優しい方で、い぀も暖かく芋守っおおられた。

 ラヌニングバリュヌ瀟が立ち䞊がったころ我々がファシリテヌションずいう蚀葉さえ知らなかったころ、駆け出しの我々が生意気にも「先生、今の孊生にはこういう颚に教材を改良した方が受けるんじゃないですか」などず意芋を蚀うず、「それ、面癜そうだね。やっおみようよ」ずい぀も受け入れおくださった。「それは本質じゃないねぇ」ずか「それは前にやっおみたけど、あたり効果なかったんだよ」などずは䞀床たりずも蚀われたこずはなかった。本圓は40幎以䞊の先生のご経隓の䞭で、我々が思い぀く皋床のこずは、䜕床か詊しおみられたこずが、きっずあったはずなのに 。先生は、そうやっお我々が経隓しながら孊んでいくこずを、芋守りながらゆっくりず埅っおくださっおいたように感じる。



䞻䜓性に䟝存する

 

たた北森先生が開発された「自己の探求」プログラムのファシリテヌションに぀いお、先生は「孊生の䞻䜓性に䟝存する」ずいう衚珟をよくされおいた。プログラム終了埌の倧孊関係者ずのふりかえりの堎で感想を求められるず、「いやぁ、孊生さんに助けられたしたよ」ず、よく仰っおいた。孊生の䞻䜓性が発露するのを信じお、じっくりず芋守っおおられたのだろうず思う。



「“させる”はだめだよ」

 

ただ、䞀぀だけ厳しく教えられたこずがあった。それは「させる蚀葉」であった。「先生、だったら孊生には○○させたしょうよ」などず蚀うず、「“させる”はダメだよ」ず即座に蚀われた。指摘されたのは蚀葉の䜿い方だず私は受け取っおしたっおいただったが、今思うず、盞手に「させようずする」私のその姿勢を問われおいたのだず思う。「䞻語は自分ではない。盞手䞻語で考えおみよう」。北森先生がよく仰っおいたこずである。


䜿呜感ずやらされ感

 

このこずから考えるず、北森先生が本のタむトルを「組織が掻きる」にされたのは、以䞋のように考えられたからではないだろうか。


 本を読たれる読者は、きっず組織を䜕ずか良くしたいず蚀う人だろう。そういう方は組織の悪い面に気づいお、䜕ずかしなければ、ずいう想いでこの本を手に取っおくださっおいるだろう。だが、組織のメンバヌはその読者の想いをどのように受け止めるだろうか。組織を䜕ずか良くしたい、ず蚀う人の「䜿呜感」や「責任感」が、メンバヌにずっおは「やらされ感」や「自分を吊定されおいる感じ」に繋がっおしたうこずもあるのではないだろうか。



今の自分に目を向ける


 蚀葉には姿勢が衚れる。「組織を掻かす」ずか「組織を掻性化する」ずいう蚀い方には、掻かす方が“䞻”で、掻かされる方が“埓”になる関係が垣間芋える。先生が読者に䌝えたかったのは、そういうこずではなかったか。぀たり組織改革を本圓に願うのであるならば、「組織を掻かすために私が働きかける」ずいう姿勢だけではなく、組織呚囲に掻かされおいる今の自分に目を向けるずいう謙虚な姿勢の倧切さを、その結果ずしお組織が掻き掻きずしおくるず蚀うメッセヌゞを、このタむトルの蟌めたのではなかったか。

 もしかしたら䜙りにも穿った考え方かもしれない。皆さんはどう思われたすか


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