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【摂南大学】連載4-2/学生の当事者意識が高まるチームビルディング

更新日:2020年4月28日


ソーシャル・イノベーション副専攻課程1期生を対象に、翌年の新入生の授業をサポートするSA(Student Assistant)を募集したところ、5学部9学科・15名の学生が応募。学生の声を改善策に反映しながら、学生・教職員一体となって副専攻課程2期生を迎える準備を進めていきました。

後輩の授業をサポートすることが、自分の学習意欲を向上させた

――SAになるためにはどんな準備をしたんですか?


Yukiくん 新任教員が受ける研修会を受けるのがSAになる必須条件でした。仮想の授業があってその内容を考えていくというような内容の研修です。


Goくん 2日間のSA研修会は過酷だったけど、おかげで「教員というのは何か」というのを学ぶことができました。評価の仕方とか、カリキュラムの作り方、配点をどうするかという話も聞けて勉強になりました。


――副専攻課程の二期生の募集活動もSAメンバーで行ったって聞いたけど・・・


Goくん それが僕たちのSAとしての最初の活動になったんです。僕らの時は副専攻の授業は平日にやってたんですが、翌年から土曜になったんで、履修者が減るだろうと思われてたんです。でもSAは副専攻が好きな人ばっかり集まっているので、履修者を減らしたくない、良さを知ってほしいという思いで、プレゼンをつくって新入生に発表することにしたんです。教務課でも新入生に副専攻の告知はしてたらしいんですが、みんなあんまり話を聞いてないことが後日わかって・・・。それで、教務課の江島さんに頼んでチラシも作ってもらって学内で撒き、説明会を開きました。


副専攻を盛り上げる仲間ができたのが嬉しかったというのもあるし、SA研修会を受けた後なのでみんなやる気に満ちあふれてたんです。それに、人が集まらないことにはSAができなくなるんですから、頑張りましたよ(笑)。その甲斐あって説明会は大盛況でした。その後「履修定員(100名)を越えた」と聞いた時はめちゃめちゃ嬉しかったです。結局2年目も150名以上が応募してくれました。落ちてしまった子には申し訳ないことになったけど。



――副専攻の授業が始まり、1年生がチームビルディング研修『自己の探求』(ジコタン)を受けるタイミングで、SAの2年生も2回目のジコタンを受けましたよね。その時にはどんなことを感じましたか? 1年生の時とは何か違った感じはあった?



Goくん 新入生の時に受けた1回目の『ジコタン』は初対面の人との友達づくり、という印象でした。2回目だったので、懐かしいな、と思いながら始めたのですが、SAだけでグループを作ったので、互いに友達関係はできているわけじゃないですか。なので深い話をしたり、価値観を言い合ったりする事になって行き、そのうちに改めて人にはそれぞれ意見があるということに気づかされたんです。

僕は発言するタイプなので、グループで何かをする時には、自分がリーダーになってそのグループを僕色に染めてしまう傾向があるんです。タスクを与えられた時に、意見をまとめて、提案して、合理化させるのは得意なんだけど、それだけじゃだめだと、その時に気づいたんです。なぜなら、SAのメンバーはみんな僕並みに発言する人ばっかりで、自分の意見が通らないこともある(笑)。だからリーダーをする時も、自分の意見で丸く収めるんじゃなくて、人の意見を聞く意識を持とうと思うようになったんですね。


――『ジコタン』での気づきがSAの活動にも活かされたということですね。SAをしたことで自分自身に成長や変化はありましたか?


Yukiくん 副専攻のSAをやることになって、地域の過疎化の問題をさらに勉強するようになりましたね。経済につながるところも多かったし、副専攻のファシリテーションに役立てたいと思って、本を読んで知識を増やすきっかけになりました。


Goくん 僕は2年になってから経営情報の専門科目を勉強したり、もともと興味のあった情報の知識を入れてたりしたんで、グループワークで悩んでいる班の子たちに、由良町(過疎地)の課題を解決するのにICTを使えばいくらでもアイデアが出せると言ったことや、関連するキーワードを教えてあげられたと言うのはありましたね。


――後輩の議論が活性化するように自主的にいろんな知識をつけた。つまり、人に教えることによって、自分の学習意欲が高まった、ということですね。


Goくん それは間違いなくありましたね。


――SAのおかげで授業が活性化したようですが、みなさんの意見を受けて、1年目に比べると環境や運営面も改善されたんですよね。


Goくん どんどん環境が整っていくのが羨ましかったですよ。開講日が平日5限目から土曜になって、グループでわいわいと話せる時間が長くなりました。机は可動式になってグループワークやワールドカフェができる環境になり、マイクやプロジェクタが常設されて発表もしやすくなりました。



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